長嶋茂雄・読売巨人軍 終身名誉監督のご訃報に接して
6月3日、長嶋茂雄さんがご逝去されました。
身体障害者野球発展のご尽力並びにご功績に深く感謝するとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
1981年に日本初の身体障害者野球チーム「神戸コスモス」を設立し、「NPO法人 日本身体障害者野球連盟」を発足させた岩崎廣司氏(19年逝去)はかねてからの長嶋氏の大ファンでした。
岩崎氏が野球への情熱が冷めることはなかったのは、燦然と輝く長嶋氏への憧れがあったからこそであり、それが今日の身体障害者野球が全国的に発展している礎となっています。
長嶋氏と身体障害者野球との関わりは2006年にさかのぼります。
岩崎氏の熱烈オファーで、“もうひとつのWBC”と称されている「世界身体障害者野球大会」の第1回実行委員長に就任いただきました。
以降2回目から一昨年の第5回まで大会名誉顧問という要職を担い、大会の際には必ず激励のメッセージをお送りいただきました。
この第5回には、初めて長嶋氏の名を冠した「長嶋茂雄賞」を制定。
“世界”をイメージした地球儀を頂点に施したトロフィー、そして木製メダルが製作されました。
このメダルは長嶋氏が常に切り拓いてきた未来のイメージを持ちながら、東京・多摩産のヒノキ材を使用しております。
多摩産というのは、長嶋さんが現役時代そして引退後も汗を流した伝説の「多摩川グラウンド」の場所を象徴するものとして選定したものです。
これまでの多大なる貢献に感謝を申し上げるとともに、謹んで哀悼の意を表します。
2025年6月4日 NPO法人 日本身体障害者野球連盟